のれん N-1801
スタジオモフサのHPでは屋外で撮影することが多いです。どうしても人に見せるのは写りの良い画像にしてしまうものです。にんげんだもの。。でもやっぱり色は自然光の下で撮影するほうがいちばんウソの無い色だと思います。
N-1801
商品写真と実物が異なることは、食べ物屋さん等ではある程度は想定内と認識されています。しかしあまりにも違いすぎる、思わず「詐欺じゃないの〜」と笑い飛ばせるものから、本気で怒ってしまうものまで様々です。
つい数年前には大晦日に届いた「おせち」が、あまりにも詐欺のような実物でニュースになったことがありました。わが家も料理屋さんから「おせち」を取り寄せているので、ちょっとビックリした記憶があります。
お取り寄せする際にはかなり時間をかけて吟味する訳ですが、ここで僕なりの見極めポイントとして大切にしているのは、「伊勢エビ」とか「神戸牛」などの豪華食材をアピールしているお店のものは避けて、「野菜類の煮物」や「なます」「黒豆」のような地味なメニューを大切にしているお店を選ぶようにしています。そういうお店は安くないし、大晦日に引き取りに行かなきゃならなかったりしますけれど、目先の豪華さに負けては明るい元旦の家族団らんは得られません。
すっかり話が脱線してしまいました。
さて、こちらはシンプルなグラデーションの図案です。いわゆる「ぼかし染め」と呼ばれる染め方で、スタジオモフサでやっている「引染」の得意とする長所です。染めているのを見学すると飴職人さんのように簡単に見えますが、奇麗にグラデーションを染めるのはなかなか難しいのです。難しいのだけれども全然仕事していないように見えてしまう「悲しき宿命」を背負った図案なのです。