暖簾/

のれん N-2811

ずっと使い続けてきた顔料のひとつ、松煙墨(しょうえんぼく)の在庫が残りわずかになっていました。

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松煙墨というのは顔料のひとつで、松の根を燃やした煤(スス)の粉です。
薪の炎で炊事をした時に、お鍋が真っ黒になる、アレです。

この煤の粉を膠(ニカワ)や香料等と混ぜて固めたものが書道に使われる、あの四角い墨になります。
正確には、この固まった状態が松煙墨と呼ばれ、粉状の煤は松煙と呼び分けられます。
この粉状の松煙を使って、スタジオモフサでは墨染を染めています。
墨は七色に光る

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さてこの松煙というものを製作している業者さんから購入していたのですが、
残念なことに数年前に廃業されてしまいまして、手持ちの在庫をケチケチしながら大切に使っていたわけなのです。

そんなケチケチ作戦も駆使しながら、他の煤屋さんも探していたのです。
墨の色というのは、それこそ沼の世界で、千差万別、
黒の色、粒子の大きさ、油分の含有率などなど、

燃やす松は「用多年老松烟和麋鹿膠造成」とあるように
書道の世界では古さも重要であったりするようです。

幸か不幸か、煤屋さん自体の数が少なくなっており、
いくつかの松煙を試して使えそうなものが国産品が手に入ったのでほっとひと安心。
ケチケチ作戦解禁で、しばらく墨染のものが沢山染められます!!

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さてさて本題、こちらの暖簾の説明です。
松煙墨が沢山手に入って嬉しいので、しばらく墨染めが続くと思いますが、
この暖簾の図案も松煙墨という顔料の魅力から生まれたデザインのひとつです。

連続した模様というのは、本来はスタジオモフサの得意仕事というよりは、
捺染屋さんや長板注染のような型紙を使った染物屋さんが得意な仕事なのです。

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なのでスタジオモフサの人気商品の一つ「N-4600立涌シリーズ」のような立涌模様の図案などは、
型紙を使ってシルクスクリーンのような印刷や捺染で作るほうが早くてお安くできるのです。
それはそれで綺麗すぎて味気ない物足りなさがでてしまうのですが。。

手を使って「描く」「染める」ような、うちのようなお仕事では、
不均一な変化のある統一されたデザインというような、矛盾する要素が原点になっていると思います。

そう、手つむぎ糸、手織り布は人の手が作る凸凹のある不均一で野生的な布。
青い墨である松煙墨の異なる黒さ、不揃いの粒子、カーボンブラックとは異なる不均一で不確定なものを、
コントロールして一つの世界に落とし込んでいく面白さがあるのかなと思っています。

  • 品番
    N-2811-70
  • サイズ
    約72cmx130cm
  • 素材
    苧麻 白次麻
  • 価格(税別)
    ¥23,000-
  • オンラインショップ ヤフー店

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