のれん N-4021
もう10年程前の話ですが、「宇宙戦争」という映画、トムクルーズさんが主演されている映画を観に行きました。
いわゆるSFもので、ハリウッドらしくテンポも良くて、途中まで全然気がつかなかったのですが、わりと最後の方になってから、なんだかこのストーリーに既視感を感じました。あれ?この本読んだことがある!
N-4001 少しハリのある太めの緯糸で織られた麻生地
子供の頃の僕はどうやら本の虫と言うか、
けっこう選り好みもせずに家の本棚にある本をコタツに潜って読んでは満足しているネクラな少年だったようです。
おかげで鍵っ子だったにもかかわらず、全然寂しいとか感じたことも無く、結構幸せな子供時代だったと記憶しています。
幸せなことに僕の実家では、本が比較的沢山あったようです。
沢山あったと言っても「たのしい川べ」(ケネス・グレーアム)から、
子供の僕にはインパクトのあった「20歳の原点」、邱永漢さんの所謂ビジネス書まで。。。
当時流行だった百科事典なんかも並んでましたね。
あれもこれも一緒くたに並べられていて、そのまま僕はあれもこれも一緒くたに読んでました。
それで冒頭の「宇宙戦争」も、当時読んでいたのでしょうが、タイトルもすっかり忘れていました。
映画鑑賞中に既視感から思い出したのが、当時の本の装幀(装丁)のイメージでした。
茶色っぽい、小豆色っぽい装丁で挿絵もなにもなく、
ホグワーツの図書室にある古い日記帳のようなシンプルで重厚な装丁でした。
N-4021 少し厚めで茶色味の生成糸と白糸の二本どりで織られた麻生地
今でも時々レコードの「ジャケ買い」ならぬ、装丁買いをしてしまうこともありますが、
当時の様な色使いの装丁は少なくなったように思います。奇麗になって、
きちんとストーリーに合ったカラフルな表紙絵もあり、軽くて扱いやすいのですけれども、
なんだかちょっと当時の装丁を懐かしく感じ、ちょっと古本屋さんに出掛けてみようかなと思います。
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上記のお写真では、あまり違いがわからないとの問い合わせいただきました。
画像が上手く撮れてなくてごめんなさい。
N-4001とN-4021は、図案や色合いは同じなのですが、
使用している生地が異なります。
両方とも手績み手織りの麻生地です。
N-4001は少し太めの白い緯糸を使って織られている麻生地で、スッキリした印象です。
明るい白地ですので、設置するとお部屋の中も明るく、広く感じると思います。
また地色が白く明るいので、やや透けにくいので、目隠し用途にもオススメです。
N-4021は少し茶色い生成糸と白糸を二本どりした少し厚めの手織りの麻生地で、
苧麻の茶色い外皮が残る野生的な生地です。
白い壁面に設置すると存在感のある暖簾です。
また厚めの生地にしては柔らかめな手触りですので、ドッシリした間仕切りにもオススメですよ!