のれん N-4211
スタジオモフサは染め物屋なので基本的に布を染料で色を染めるのをお仕事にしていますが、厳密に言いますと墨や柿渋などの顔料なども使って染めているのです。

そもそも染料も顔料もお客さん側からしたら「どっちでもたいして違わない」って話なのですが、
ものを作る際に工芸品というのはいわゆる美術品よりも素材や材料の制約を受けやすい分野です。
美術いわゆるアート作品であれば表現したいことが最大目標であってそのゴールに向かってあらゆる手段をつかって表現しますが、
工芸の分野ではまず素材があり、スタートから進めていくお仕事になります。
スタジオモフサのお仕事も手織りの麻生地がスタートで、染料や松煙などをそれぞれ特徴を活かしながら、ときには助けてもらいながらカタチにしていく作業でもあります。

こちらのN-4211のれんでは地色を柿渋で染めて金泥という日本画などで使う顔料で染めていきます。
どちらも染料に比べて紫外線、日光に強いので色褪せしにくい素材達です。
ちょっと昔の土壁や土物の焼き物とかちょっと今の生活様式では、お手入れがめんどくさくて敬遠しがちなもの達の表情テクスチャーをイメージして図案化しました。
このおなじ手順で一般的な機械織の紡績布に染めてもあまりパッとしない暖簾になりそうなので、やっぱり素材の魅了がかなりの割合で助けてくれているんだと思います。
