about/染めものって/

暑中お見舞い

挨拶が「いや〜暑いね〜」ってなるくらいに猛暑酷暑の日が続きへたばりそうな毎日ですね。
食中毒も頻発しているそうでもはや「常温」という概念が変わってしまいそうです。
しかしつらいことばかりではありません。この気温高のおかげで藍染めの藍甕はめちゃめちゃ元気で絶好調!!

n0501

藍染をするのには藍の色素が溶けた染液の中に糸や布をジャブンと浸し込んで染めます。
藍の色素はそのままでは水に溶けないので還元発酵させて溶かします。
その発酵させるのに水中の菌などの微生物が活躍してくれます。
世の中悪い菌ばかりじゃありません。

生物なので元気に活動するのに適した温度があり、
一定の温度を保つために地面に埋め込んだ藍の甕の風景を見たことある方もいらっしゃるでしょう。

この酷暑で水温がずっと高いままで維持されるので、
食中毒の原因菌が活発な様に、
藍の微生物の菌たちが元気活発!

藍の華

藍の華

藍染めって有名だけどいろいろあるんです。

藍が元気になると染液に空気中の酸素と反応してギラギラした膜が貼ります。
スタジオモフサでは「還元膜」と呼んでますが方言なのかも。

藍の華と呼ばれるモコモコしたものは、
撹拌した際にできた泡が一昼夜経っても消えずにモコモコ立体的に泡だった状態です。
この華の大きさや形、色などで藍が元気、よく染まる状態か判断できるのです。

n8126_雨ネコ

N-8126 雨ネコ

*少しご注意*
正確には生葉染めや薬品を使った方など異なる方法もあるのですが、
スタジオモフサでは天然発酵の伝統的な技法で染めています。
地方や流派によって異なることもあり、
文中ではイロイロ省略しているので学生さん、レポートや論文に使っちゃだめですよ。

+++
まだまだ暑い日がしばらくというかずっっと続きそうですね。
熱中症に気をつけて。
食中毒にも気をつけて。
がんばって過ごしましょう!!